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ドラムセット組み上げ
ドラムセット組み上げ
この日 クリニックのために用意されたセットはマイキー所有のものではなくTAMA が用意したもの。ほぼ完成の状態までTAMAのスタッフがくみ上げました。



Instrumental Technician
Instrumental Technician
で、ハイハットやシンバル類やスローンの高さ、タムの角度等 細かいところの調整でInstrumental Technician のデイヴ氏が登場。今回のアジアクリニックツアーにマイキーと行動を共にしています。

ちなみに Instrumental Technician とボーヤは違います。
ボーヤはその演奏者の弟子的意味合いが強いです。演奏者 (師匠) の楽器の運搬、セットアップや身の回りの世話が主な仕事です。なのでその演奏者 (師匠)に関することに精通しているのが仕事となります。

Instrumental Technician とはいろんな楽器に精通し、セットアップするのは当然ですが、さらには楽器のケア、修理までをこなすプロのことを言います。もちろん色んな演奏者に対応できる知識や技量を持っているのは言うまでもありませんし、コンサート会場では音響、照明、道具さんたちとともにスムーズに搬入、仕込み、バラシをします。
雑誌等では同じ意味合いとして混同されて使用されていますが実際は全く違うので皆様ご注意を。



ドラムセット詳細 その 1
リハーサル後 1 リハーサル後 2
この写真はリハーサル終了後の様子を撮ってます。さすがに手数が多いフレーズを多用するのでタムの並びも綺麗です。スネアとタムの高さの差もあまりありません。打点の位置もまとまっているのが判るでしょうか?

ミュートはスネアにガムテープをほんの少し貼っているだけです。タム類は全くなしでフロアは四隅にちょこっとと言った感じです。



ドラムセット詳細 その 2
バスドラのミュート 右足 バスドラのミュート 左足
バスドラムのミュートには EQ パッドと毛布を使用。
普段は EQ パッドのみ使うとのこと。毛布はこの日の会場の鳴りを考慮して少し抑えめでいくと判断したために追加されました。



ドラムセット詳細 その 3
ペダル 1 ペダル 2
ペダルはアイアンコブラを使用。特別なチューン等はなく、全くのノーマル状態です。また、バスドラムの打面にパッドを張ったりしていないことが判ります。

スネアスタンドもノーマル状態。よくスネアスタンドが揺れるのでガムテープやバインド線で固定したりする人がいますがマイキーは全くしていません。



ドラムセット詳細 その 4
ヘッドホンモニター
この日のモニターシステムは主にヘッドホンを使用。ヘッドホンで何を聞いていたかというと この日演奏した Overture 1928等を収録したCD (もちろんドラムパートを抜いたマイナスワンテイク ) と本人のバスドラとスネアでした。

ちなみにこの CD にはガイドクリックは曲頭のカウントのみで曲中には入っていません。曲そのものを聞いてそれにあわせて演奏していたことになります。ガイドクリックなしであそこまで叩くとはさすがです。

また、彼は耳を大切にしている?のかヘッドホンの音量はごく普通の音量でした。ヘッドホンとは別にモニタースピーカーも用意されていましたがこちらの音量も大きくもなく小さくもなくという音量でした。会場の大きさや P.A の規模など考えずにやたら大音量を求めてくるロック系ドラマーが多いなか、そういった人たちから比べると静か?です。
当然耳もよく、ドラムセットに腰掛けてそこで聞こえるP.A の音 ( 正確にいうとP.A からでた音が客席後部の壁に跳ね返ってステージ上に聞こえてくる音 ) で会場の音を的確に判断していました。




Clinic

M 1 : Overture 1928

Overture 1928 その1 Overture 1928 その2 Overture 1928 その3

マイキーが登場すると歓声が上がりました。クリニックと言うよりはコンサート状態。
それに答えるがごとく Overture1928 でスタート。
背筋が綺麗に伸びているのが判るでしょうか。タムを流してもその姿勢は変わりません。

M 2 : Strange Deja Vu 〜 Dr ソロ

足下 その1 足下 その2 足下 その3

ドラムマガジン 01/11月号に掲載されていましたが マイキーはナイキのアクアソック クラシックを履いています。

また 真ん中の写真を見るとハットを激しく踏むときの様子が判るかと思います。

M 3 : Beyond This Life 〜 Dr ソロ

スティックキャッチボール その1 スティックキャッチボール その2 スティックキャッチボール その3

アルバム Scenes From A Memory の6曲目 Beyond This Life 2:26 〜 あたりからの静かなパートになると お客さんとのスティックキャッチボールという芸がはじまる。

左の写真
「はよ スティック 投げ返してやぁー」

真ん中の写真
「おっと ちゃんと受けんとかっこわるいなぁー」

右の写真
結局 お客さんに投げてもらったスティックを受け損ねて そのまま演奏に戻ってしまいました。
受け損なったスティックは こっそりデイヴ氏が拾ってました(笑)

機材説明

機材説明 その1 機材説明 その2 機材説明 その3

彼自身のシグネーチャーモデルの説明がされる。

● 左の写真はすでに皆様ご存じのTAMA スネア MP125

● 真ん中の写真は SABIAN の MAX STAX SMP-10/10MSB

● 右の写真はスティック Pro Mark TX-420N

どれも相当ご自慢の様子でこれらを紹介しているときはとても嬉しそうでした。



M 4 :All OF The Abave / Trans Atlantic

おふざけ ドリームシアターからうって変わって今度は Trans Atlantic からの曲。
70年代“月の裏側系?”プログレッシブ・ロックを踏襲したこの曲は何と30分の長編大作! もちろん全曲演奏!!されることなく・・・、テーマ部分だけを取り出して披露されましたが、 手数が減って演奏が楽になるのかおふざけアクション盛りたくさんでした。(笑)



M 5 :Biaxident / Liquid Tension Experiment M 6 :Universal Mind (4:16〜) /Liquid Tension Experiment

M5 M6 Trans Atlantic とくればお次は“超変体作”バンド Liquid Tension Experiment からの曲。
ここで完全にボルテージが上がってしまったマイキーは、予定には無かった曲を1曲追加! 「どんな(長い)曲をやるんやろ・・・。」と冷や汗拭うスタッフをよそに楽しんでました。



質問コーナー

質問コーナー 恒例の質問コーナー。
今回はマイキー自身から しゃべるよりできるだけ演奏の時間をとってほしいとの意向があり、少々時間が短かったですが、 バスドラムの音作りについてやここ数年のサイドプロジェクトからの影響等について語ってくれました。



ドラムメドレー

ドラムメドレー マイキーのクリニックでは恒例のドラムメドレー。
有名なドラムフレーズをメドレーで繋いでいく (実は全部で 42曲ありました) のですが 全ての曲名を挙げることができる人なんているのでしょうか?



M 7 : The Dance of Eternity

M 7 : The Dance of Eternity 最後はドリームシアターのアルバムMETROPOLIS PT.2のなかでも、これでもかと言わんばかりの手に汗握る展開満載 “The Dance Of Eternity”で締めます。



お楽しみ抽選会

お楽しみ抽選会 そして最後にはみなさんお待ちかねのお楽しみ抽選会。マイキーが今の今まで使っていたドラムスローンが当たるなど 大変盛り上がりました。





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Mike Portnoy
Drum Clinic Report







Mike Portnoy Drum Set

Drums TAMA StarClassic
Cymbals SABIAN
STICKS pro-mark TX-420N
( Mike Portnoy Model )
HEADS REMO
マイキーのセット図
Toms
  1. 14'×5.5' MP1455
  2. 8'×8' TT SMT0808
  3. 10'×8' TT SMT1008
  4. 12'×8' TT SMT1208
  5. 13'×9' TT SMT1309
  6. 16'×16' FT SMF1616
  7. 24'×16' FT SMB2416J
  8. MT810ST
    MINI TIMBALES 8' 10'
  9. Cowbell

Pedals
  1. HP-900
Cymbals
  1. 14' AAX Stage Hi-Hat
  2. 8'/8' MAX STAX HIGH
  3. 8' 9' Radia Cup Chime
  4. 18' AA China
  5. 17' HHX-Treme Crash
  6. 18' AA Medium Crash
  7. 11' MAX Splash
  8. 9' MAX Splash
  9. 9' 10' Radia Cup Chime MAX MID
  10. 18' AA Medium Thin Crush
  11. 22' HH Rock Ride
  12. 19' HHX-Treme Crash
  13. 20' HHX China
  14. 7' MAX Splash
  15. 13' HHX Groove Hi-Hat
  16. 12' 14' MAX STAX LOW



演奏曲目
  1. Overture 1928
  2. Beyond This Life
  3. Dr ソロ
    機材説明
  4. All of Abave
  5. Biaxident
  6. Universal Mind
    質問コーナー
  7. ドラムメドレー
  8. The Dance of Eternity
    お楽しみ抽選会




こぼれ話
  • クリニックの前日は名古屋へ行ってTAMA工場へ表敬訪問したそうな。

  • 今やドラム・ヒーローとして、若者の心を掴んで離さないマイク・ポートノイ氏。
    もちろん、今回のスタッフの中でもファン率がもっとも高いドラマーである。
    それだけに、準備段階から士気は上がりっぱなしで、Instrumental Technician のデイヴ氏 が到着する随分前に予定段階まで終了。
    もちろん、デイヴ氏到着後も、着々と準備が進められる。

  • 8/17よりスタートしていた
    “ ASIA CLINIC TOUR 2001”
    今回のクリニック・ツアーは、アジア各国をまわるということで中には初めて訪れた国もあり、 場所によっては500人ものお客さんが集まったとか!
    また ホテルの宴会場でやった所もあったらしく、

    「 マイキーは、会場の雰囲気をまとめるのにとても苦労していたけど ココなら大丈夫。きっと良いクリニックになるよ! 」

    とのデイヴ氏の言葉に、スタッフ一同胸をなでおろす。

  • しかし、ホッとしたのも束の間、いつまでたっても肝心のマイキーが来ない!
    とりあえず、本人抜きで打ち合わせにならない打ち合わせを済ませ(失笑)、 スタッフに緊張が走り始めた頃、マイキー笑顔でご到着。

  • 荷物を置くや否や、リハーサル開始。PAスタッフのみでやりたいとの事で 私達スタッフ一同、会場から締め出しを食らう。
    しかし だらだら時間を掛けてスタッフに あーでもないこーでもないと言いたい放題言うだけのワガママさんではないので、 リハーサルの時間はさほど掛からず、チェックするべきポイントのみでスムーズに進行。
    これはもちろん Instrumental Technician のデイヴ氏の力も大きいです。 氏がセットしたドラムやモニターの音等をマイキーが再びセットし直すことは無かったそうです。
    (それが仕事だから、当たり前か?)

  • リハーサル後は、サイン入れ等バタバタと最終準備を済ませ、30分遅れで開場。
    (お待ち頂いた皆様、ご迷惑をおかけしました。)
    にもかかわらず、皆さんのご協力のおかげで事故も無く、予定通り18:00に開演。 本当にありがとうございました。

  • 客電が落ちるや否や、会場は興奮の坩堝!
    1曲目がDREAM THEATERの曲とあって、コンサートのような雰囲気でしたが やはりそこは、ドラム・クリニック。エアドラムをしたり、膝を叩いたりとマイキーになり切っている 方が、大勢いらっしゃいました。

  • 中盤には、日本ではまずライブは見れないだろう “Trans Atlsntic” の曲を、さらには そういやこれも見られへんのやな “LIQUID TENSION EXPERIMENT” の曲を、予定曲プラス1曲 披露してくれたり、抽選会ではマイキーサインプラス当選されたお客さんの名前入りで グッズプレゼントがあったりと、盛りだくさんの内容となりました。

    ( そういえば、あまりの嬉しさにマイキーに Kiss のお返しを してしまったお客さん(男性) もいらっしゃいましたねぇ・・・・・苦笑 )

  • クリニック終了後、マイキーは持参した自身のTシャツの売上を握り締め
    ( 開場したと同時に 完売! )
    「 American Chineseが食べたい!! 」と、よく分からないリクエストしながら 担当氏とともに会場を後にしました。

  • ご来場いただいた皆さん、マイク・ポートノイ氏、デイブ氏ありがとうございました。
    皆さんと楽しい時間を共有できた事、光栄に思います。

  • また、通訳の丹野氏、星野楽器製造および星野楽器販売の皆さん、その他たくさんの メーカーの方々、ご協力いただき本当にありがとうございました。

P S
来年早々に、NEWアルバムを発表するとの事です。しかも、2枚組/全4曲・・・らしいです。
恐ろしい・・・いえ、楽しみですねぇ、皆さん!