タイトル



ROLAND V-Drum Clinic
村石雅行




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● 2001/ 5/13 大阪 上本町 三和会館

21世紀 最初の ドラムクリニック 村石雅行 ROLAND V-Drum Clinic が開催されました。
注目すべきは発売以来、多大な反響を呼んでいる V-Cymbal。村石氏がこの新兵器のポテンシャルを余すことなく引き出してくれました。

● 仕込み、リハ
前日名古屋でお仕事、そのまま大阪入りしていた村石氏が元気に登場。
ステージにセットが用意されると早速機材のチェック。生ドラムならセットを組み上げた後にタム、スネアをひとつひとつチューニングしていかなければならないところだがそこは電気ドラムの強み!! 電源を立ち上げてはい終わり。


V-Drum に使用された音源はこの日 村石氏のために特別にプログラムされたものではなく、一般に出回っているものと全く同じものを使用。デフォルトの音源が即戦力になるのを証明していました。

● Opening
つたない司会で定評のあるACTスタッフ 田名瀬の呼び込みで村石氏がさっそうと登場。
● M1 : APOGEE (Song by 西脇辰弥)
落ち着いた曲調で始まる意表をついたオープニング曲 APOGEE 西脇辰弥氏作曲。
● MC その1
” エレドラの現状としてやはり練習台に使う人は多いがそれだけではもったいない、新しい可能性としてクラブ系の人たちとのセッションというのがあります ”
● M2,3 : DEMO曲
2曲立て続けにラップやクラブ系の音楽で攻めてきました。
● MC その2
” ほら、こうやって DJの人のミキサーにV-DrumのL,R をつなぐだけで簡単にセッションできます。今までになかった形態でしょ!? ”
● M4 : HOLDS
変拍子バリバリの曲。清水一雄/大坪稔明作曲
● MC その3
” 変拍子、ジャズを勉強するとものすごく幅が広がるのでお勧めします。4拍子がさらに余裕がでてきますよ ”
● M5,6: QUESTION AND ANSWER,HUMPTY DUMPTY
ここで2曲ジャズを演奏してくれました。

QUESTION AND ANSWER : PAT METHENY
HUMPTY DUMPTY : CHICK COREA
● MC その4
それでは挑戦タイム!! お客さんに参加してもらってのドラムバトルの開始です
● 挑戦タイム
6人の怖いもの知らず?が挑戦してくれました。有り難うございました
● MC その5
" このV-Drumも某社と同じくタップシーケンス演奏ができます。"

(タップシーケンスとは神保氏がやっているあれです)
● M7 : ON GREEN DOLPHIN STREET
by BRONISLAW KAPER, NED WASHINGTON
● MC その6
" 普段あまりやらない曲調ですがハードコアに挑戦してみます。"
● M8 : JUMP UP!
山崎淳氏(オリジナル)
● MC その7
” ほらこの通り・・・(ハァハァハァー) V-Drumを使えば・・・(ハァハァハァー)こんな激しい曲でも・・・(ハァハァハァー)息一つ乱れません・・・(ハァハァハァー) ”

・・・って息がかなり乱れているようなんですけど・・・(笑)
● M9,10 : STREET LIFE ,WHEN THE WORLD TURNS BLUE
V-Drum の特徴でもあるブラシを使ったプレイを披露してくれました。
(ブラシに対応できるのはV-Drum のみ)
● MC その8
" 家でのドラムの練習ができるかできないかで外国との環境が違いますが、これさえあればいつでも練習できます。僕は仕事に出かける前とかにひと練習したりします。"

本日は有り難うございました
● M11 : HIGH DENSITY
by 西脇辰弥
● 再度登場
再度登場
● アンコール ALL THE THINGS YOU ARE
● エンディング
" 本日は有り難うございました。"




● こぼれ話
  • 5月12日 名古屋でのV-Drum クリニックを終えた村石雅行 御一行様は終演後そのまま近鉄電車に乗り、 大阪に移動。そのままホテル入り。

  • クリニックの打ち合わせも兼ね、夕食会を開くことになり、事前にRoland 側に村石氏の好物は何か問合せてみたところ 村石氏は鶴橋に興味があるとの答えが。
    鶴橋イコール焼肉ということで、担当氏は鶴橋に夜遅くまで営業しているおいしい焼肉店を探してみるが結局見つからず、ホテル近辺の焼肉店に予約を入れる。

  • あとで、村石氏にそのことを話すと、「え? 僕言ってないよ」 との返事。
    よくよく聞いてみると 実は今回のクリニックで村石氏と共に行動されている
    Roland 澤田氏 の意向だったことが判明。皆でずっこける。


    村石氏の横にいるのは驚異のV-Cymbal の生みの親 野村氏


    この方が焼き肉が食べたかった澤田氏 今回のV-Drumクリニックツアーの親分!? でもある


  • 名古屋からの移動の近鉄電車のなかで第一次打ち上げパーティー(ただの宴会ともいう)を開いていたという村石氏は夕食会が始まる前からすでに顔もほのかに赤く、なかなかのご様子。

  • 村石氏は好き嫌いもなく、とにかく良く食べる。赤身だけでなく白身も生物もキムチも野菜もまんべんなく食されていた。緊張の担当氏はあっけに取られ箸を休めていたら、村石氏から次々と肉を焼くようにとのクレームが。
    パワフルな演奏の源になっているのはやはり焼肉パワーが必要かと改めて思わされた担当氏であった。

  • 夕食会も程好く進み、話は今回の目玉であるV-cymbalに。村石氏は自身もお気に入りのこのシンバルを含むV-Drum の素晴らしさを明日のクリニックで表現して見せると気合充分のご様子。鼻息も荒く熱く語られていました。

  • ツアーにレコーディングにと大忙しの日々を送っている村石氏ですが、自宅での練習はもちろんV-Drum 。ただ、大都会のマンション暮らしなので防音、防振対策は万全を期しているそうですが、このV-Drum にしてからは防音面では苦労はしてない様子。
    メッシュヘッドのV-Drumシステムが発売されるまでは幾度となくマンションを追い出されている村石氏。メッシュヘッドの静かさにはかなり満足していらっしゃるようです。

    マンション暮らしの方なら気になる防振対策ですが、こちらは特製のカーボンマットを敷いて対応しているそうです。ちなみにそんな高価なもの買えないとおっしゃるあなたにはホームセンターなどに売っている洗濯機用の防振マットがかなり効果的だとRoland 営業担当の武岡氏が言っていました。氏も実際に自宅マンションで使っているそうです。

    この方が営業担当の武岡氏
    (V-Drum なので V サイン?)

  • さすがに九州出身だけあってお酒はめっぽう強い村石氏。飲めば飲むほど語り口はしっかりしてきます(笑) ただ、いかなるときでもドラムと音楽の事は忘れないようで、この時も同席していたRoland 開発担当(V-cymbal の生みの親)野村氏を捕まえて、Roland に対する意見、要望を熱く語っていました。

  • 日も変わり終電も無くなる午前0時すぎに明日の成功を祈ってここで解散、お開きとなる。後日談だが、この後村石氏はRoland 野村氏とホテルの一室でV-Drum の未来について明け方まで語られていた(ちなみに澤田氏は途中リタイア)そうです。恐るべし格闘技パワー。ドラムに賭ける情熱もハンパじゃありません。

  • いよいよクリニック当日。 村石氏前日の疲れもみせず昼過ぎに会場入り。スタッフといっしょに会場の下にある中華料理店でランチを食す。

  • その後休む間もなく音出しチェック、リハーサルに入る。 一段落ついたところで、本日の進行最終チェックと販促物のサイン入れの為に担当氏楽屋入り。こちら側の要求に嫌な顔一つ見せずにしっかり対応していただいて本当に感謝しております。サイン入れも一つ一つ丁寧に書いておられました。

  • 最終チェックに入りここで機材トラブル発生。スタッフ全員に緊張が走る。開場の時刻が迫っているが、このままでは開演など絶対に出来ない為 すでに会場に来られていたお客さんには申し訳ないが少し開場時刻を遅らせてもらう事に。本当にすいませんでした。

  • 会場は異様な熱気に包まれつつ、いよいよクリニック開始。クリニックといっても今回は細かい説明も質疑応答もなく村石氏が用意したマイナスワンに合わせてひたすら叩きまくるという構成に。
    マイナスワンといってもシーケンスフレーズをただつなぎ合わせたようなものではなくて、村石氏を囲む素晴らしいミュージシャンの方々がこのクリニックの為だけにわざわざレコーディングした曲なのです。
    その中の数曲は村石氏の奥さんがボーカルを取っていました。その素晴らしい曲の数々に合わせて気持ちよく演奏されていた村石氏の姿がとても印象的でした。

  • 途中、会場に来ていたお客サンもステージで演奏してもらうコーナーがあり、村石氏が横で見ているのもあり、皆緊張の面持ちで叩いていました。(村石氏とのツーショット写真のプレゼントもありました)

  • クリニックは大きな混乱もなく大盛況のうちに(クリニックでは異例のアンコールまであった)幕を下ろした。村石氏は翌日のレコーディングがあるため、興奮冷め遣らぬ会場を後にし、休む間もなく一路東京に向かうのであった。
    あいかわらず超ハードスケジュールの村石氏であった。有り難うございました。
    また参加してくださった皆さん、ご来場のみなさん、本当にありがとうございました。

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